税金

満期保険金の一時所得の計算は?〜生存給付金がある場合〜

みなさんこんにちは。

生命保険会社に勤務していた私がお客様に聞かれることの多かった税務について説明しようと思います。

今回は生存給付金がある場合の満期保険金にかかる一時所得の計算方法について説明します。

基本的に押さえておきたいこと

満期保険金とは?

満期保険金とは、満期日が到来することによって受け取れるようになる保険金です。基本的に満期日到来までは受け取れません。

生存給付金とは?

保険契約期間中に、一定の期日の到来をもって支払われる給付金(保険金)です。

どのような場合に一時所得になるの?

契約者=満期受取人(生存給付金受取人)となるような場合は一時所得となります。

ちなみに一時所得の一般的な計算方法は以下のようになります。

収入金額ー必要経費ー特別控除額=一時所得

※さらに一時所得×1/2=課税金額となります。

 

生存給付金が支払われた場合の満期保険金の一時所得の計算方法は?

それでは具体的に生存給付金が支払われる契約での満期保険金にかかる一時所得の計算方法について説明します。

具体例としてわかりやすいように以下の例を挙げます。

AさんはR1年10月1日に生存給付金(50万円)付きの生命保険に加入しました。生存給付金の支払事由発生日は加入して5年後のR5年10月1日です。さらに5年後のR10年10月1日には満期となり、満期保険金(350万円)がAさんに支払われる契約です。

Aさんは保険料として総額300万円を支払いました。

さて、上記のような場合は満期保険金の一時所得はどうやって計算するのでしょうか。

ポイントは必要経費額!

満期保険金の一時所得の額を計算する場合、上述の計算式に当てはめると以下のようになります。

収入金額=満期保険金額

必要経費=払込保険料額

満期保険金額は今回の例だと350万円ですね。

また払込保険料額も300万円です。しかし、ここで気をつけてほしいのは、払込保険料の300万円から生存保険金額50万円を差し引いた金額を必要経費とします!つまり、必要経費の額は300万円ー50万円=250万円となるのです!

 

どうして必要経費額が300万円じゃないの?

それではどうして必要経費の額がまるっと300万円と認められないのでしょうか。

その答えは、保険期間の途中(今回の例で言うとR5年10月1日)に生存給付金50万円が支払われているからです。

今回のような例で生存給付金が支払われた際、生存給付金もR5年の一時所得となるのですが、その時に払込保険料額(300万円)から生存給付金額と同額(50万円)を必要経費として使っているのです。

(となると余談ですが生存給付金単体で考えた場合、収入金額(生存保険金50万円)ー必要経費(保険料50万円分)=一時所得0円となり、ほかの所得が無ければR5年の生存給付金の一時所得としての税金の申告は必要ありません。)

 

生存保険金の必要経費については以下の記事に詳しく説明してあります。

生存保険金を受け取った!税金はどうなるの?保険金を受け取った場合、気になる税金関係。一体どうなるの? みなさんこんにちは。生命保険会社に勤めていた私がお客様に聞かれることの...

特別控除額はいくら?

一時所得の特別控除の額は50万円です!決まっているので覚えておくと便利ですよ。

一時所得を計算してみよう

それでは計算に必要な数字が全て出揃いました。実際に今回の例の計算をしてみましょう。

収入金額ー必要経費ー特別控除=一時所得

計算式は上記のものでしたね。この計算式に以下の金額を当てはめていきます。

収入金額=満期保険金額=350万円

必要経費=払込保険料=250万円(300万円ー50万円)

特別控除=50万円

それでは金額を計算してみましょう!

350万円ー250万円ー50万円=50万円

一時所得の金額は50万円でした!

ちなみに課税金額は×1/2ですので25万円となります。所得税の課税対象となるのは25万円です。

まとめ

・一時所得の計算式は 収入金額ー必要経費ー特別控除=一時所得

・必要経費は払込保険料額から生存保険金額分を差し引いて考える

・特別控除は50万円

 

いかがでしたか?みなさんの参考になると幸いです。

生命保険ほ保険金にかかる課税関係は難しいのでわかりにくい場合は税務署や税理士さんへの相談をおすすめします!